早漏とは反対に、射精にかかる時間が極端に長いことを遅漏といいます。「射精に○○分かかったら遅漏」といった定義は特にありません。
遅漏には様々な原因があります。
マスターベーションの際に強く握り過ぎて刺激に慣れてしまうと、挿入した際に刺激が足りず射精できなくなることがあります。床におしつける、特定の体位で射精するといった、性交とかけ離れたマスターベーションの習慣も大きな原因の一つです。
心理的な原因で遅漏が起こる場合もあります。レイプ被害などによるトラウマや、性にまつわることをタブー視する環境で育ったことによる心理的なブレーキが原因になることも多いとされています。
遅漏のデメリット
射精にかかる時間が長いと、途中で気が冷めてしまったり、パートナーの方が先に疲れたりして、性交を満足に行えないことがあります。また、膣内射精ができないために、子作りに悪影響も及ぼします。
早漏は、厚めのコンドームや早漏防止クリーム、治療薬などのがあります。一方、遅漏には確立した対処法が早漏に比べて多くありません。そのため、遅漏の方が改善が難しいのです。
遅漏の改善方法
床にこすりつける、強く握りすぎるといった方法でマスターベーションをしている人は、正しい方法で行う必要があります。手にあまり力を入れず、上下にこするように刺激するようにしましょう。
正しい方法でマスターベーションをしているのに、性交のときだけ正常に射精できない人は心理的な原因がある可能性があるので、心療内科を受診するとよいでしょう。
遅漏改善用のグッズとして、TENGAから「MEN’S TRAINING CUP FINISH TRAINING」という商品も発売されています。
「二人がセックスを楽しめているか」が重要
「早漏だと相手を満足させられない、愛想を尽かされてしまう」という不安を抱えている男性は多いでしょう。一方、遅漏のために中々射精できず、性交に支障をきたしている人もいます。
長続きすることが必ずしも良いとは限りません。「早い方が楽」「遅い方が長く楽しめる」「早すぎると物足りない」「長すぎると疲れる」など、丁度いい射精時間は相手によって異なります。
相手が満足しているのであれば、射精が早くても遅くても問題ありません。重要なのは、二人ともセックスを楽しめているかどうかということです。
もし早漏や遅漏によって、自分か相手が不満を感じるのであれば、病院で医師の処置を受けたり、改善グッズを使うとよいでしょう。